昨日の快晴のもと、正太寺では婚活イベント「縁結び・寺カフェ」第一回が催されました。
男女14名ずつ(当日になってのキャンセルもありましたので)が続々とやって来ます。
まず本堂で仏さまへのご挨拶として、真宗で一番短いお勤め、「重誓偈」をみんなで勤めました。意外なことに、一緒に声を出してくださる方も幾人かいらっしゃり、私としてはとても嬉しいスタートでした。それから私が短い法話として「縁」についてお聞きいただき、いよいよ各人1対1での対話の時間となります。
会場を座敷に移し、男女一組となって、五分間のコミュニケーションタイムです。それまで皆、じっと黙っていた28人が、私の「どうぞ、始めてくださーい」の一声で一斉にしゃべりはじめたので驚きました。みんな積極的な姿勢で参加してくださっていることに感動!
五分経ち、合図の鐘を「カーン」と鳴らすと会場のあちこちでクスクスと笑い声が。お寺ならではと思って用意したのが、功を奏して場を和ませてくれています。
男性が椅子を一つずつずらして次の相手と又、五分間のおしゃべり。これを繰り返して一周します。
会場を本堂に戻して、フリータイムの会話の時間。コーヒーやジュースなど飲み物の用意とケーキやパンなども並べて、即席のカフェとなりました。ここで気になった人と更にお近づきになったのでしょうか・・・。
最後にそれぞれに渡されている三枚のカードに、自分の連絡先と、意中の人の名前を記入してスタッフが回収。
宛名ごとに振り分けて、各人宛の封筒にいれます。何枚もカードを受け取る人もあれば、一枚も届かない人も残念ながらいらっしゃいます。
スタッフとしても切ない時です。
こうして初めての婚活イベントは幕を閉じました。
そして一晩明けて今日のこと。お寺に突然訪ねてこられる方がありました。昨日参加された男性です。
なんでもお礼を言いたくて寄ったということです。実は彼の元にはカードが一枚も届かなかったそうなのですが、彼が託した三枚のカードのうちの1人からメールが届いたということです。それが彼には望外なことだったようで、一言お礼を言わずにはおれなかったと、仕事の途中に寄ってくださったのです。
私も本当に幸せで嬉しい気持ちになりました。「どうか、良い縁が育ってゆきますように」